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現役医師からのメッセージ

奈良尾医療センター 副所長 林 久雄

不満なことといえば唯一便利すぎること

奈良尾医療センター 副所長 林 久雄

私は学生の頃、いつの日か離島での生活をしてみたいと思い、そのために医者になろうと決めました。そしてその夢を実現し、離島の診療所で勤務することになったときのために、何でも一通りのことができなければならないと思い、内科・外科・整形外科などこれまでいろんな病院で経験を重ねてきました。家庭の事情などもあり、30年以上もかかりやっと今年の4月に夢が叶ったわけです。

ここ奈良尾医療センター(上五島病院附属診療所)は、私が描いていた診療所とはまったく違い、これまで一度も触ったことのなかった電子カルテやCTなど医療機器も整備され、救急医療に関しても、受入体制が整備されており、赴任するまでは、医療過疎の離島を想像し、一人で何でもしなければならないと思っていたが、前赴任地の千葉県にいたときと変わりません。逆に、これまで以上に休みも取れ、運動会、お祭りなどの地域行事に参加したり、スキューバダイビングや毎週木曜日には、趣味としているバレーボールをママさんチームに入って楽しんでいます。

約半年が過ぎ、不満があるとすれば、自分が思ってた以上に何でもあり便利なことです。もっと不便な生活を想像していただけに「不満なことといえば唯一便利すぎることです。」とそんなことを思いながら毎日離島の暮らしを満喫しております。

上対馬病院 整形外科 平井 和樹

離島医療に少しでもお役に立てれば

上対馬病院 整形外科 平井 和樹

小生、約40年間を整形外科医師として大都市の病院で最新医療に携わってきました。65歳になり、あと何年現役の医師を続けられるのか考えた時、「一度きりの人生、これからを離島医療に尽くそう」と決心しました。

ここ上対馬は、日本社会の先端を行く、まさに超高齢化地域です。ただし、都会と違い、時間がゆっくりと流れていくのが分ります。美しい海、新鮮な空気、美味しい海の幸、そして何より素晴らしいのは夜空に輝く満天の星です。こんな環境に囲まれて離島医療に尽くすことが出来るのも、また医師という職業の特権ではないでしょうか。

精神医療センター 診療部長 山本 智一

一緒に働いてくれる仲間を募集しています

精神医療センター 診療部長 山本 智一

私は精神科医になって15年目、当院に勤務して6年目になります。主に精神科救急病棟で勤務しています。入院時には、夜間時間外などにも患者さんは大変な状態で入院となりますが、治療により多くは改善していくことを実感できます。当院全体で、よりよい診療を目指してチーム医療を活発に行っており、大変やりがいを感じています。難しいケースも、他の職種と協力して診療を行えることで、主治医の権限、心理的負担も大きくなり過ぎずに済んでいる点が良いところだと思います。

精神科救急以外にも、司法精神医療、児童思春期医療などのサブスペシャリティーのスキルを伸ばすことができます。病棟、外来、そして医局の雰囲気もとてもいいです。ぜひ関心のある方はご連絡を。

精神医療センター 診療部長 野口 学

私の近況

精神医療センター 診療部長 野口 学

長崎県精神医療センターで働き始めて早くも1年8ヶ月が経ちました。思えば約3年前外科系の仕事をしていた四十路半ば過ぎの私が突如として「精神科医になる。」と言い出した時は随分と周り(嫁はちょっと怒っていた気もするが嫌なことは忘れる方なので記憶が薄い)に物議を醸しだしましたが、現在は若手?(少なくとも気は若いが…)精神科医として楽しく過ごさせていただいています。

現在往復3時間かけて通勤していますが、それも苦にならないくらい仕事にストレスを感じないのが不思議です。それは元来の無頓着な性格のためか…いいえ、それは看護師・ソーシャルワーカー・心理士・事務など病院内のスタッフが「精神疾患に苦しむ方々の社会復帰に向けて力を合わせる」という同じ目標を持っているからに違いありません。このような風光明媚な場所で(遠間では大村湾に浮かぶリゾートホテルに見えなくもない…?)でとびきりすてきな仲間たちと働けるなんて、つくづく「ついている!」と感じる今日この頃です。これからも宜しくです。

五島中央病院 医療局長兼検査部長 深堀 正美

自分の診療レベルを高めるには非常によい病院です

五島中央病院 医療局長兼検査部長 深堀 正美

当院は五島市野丘陵地帯にある300床の病院です。島内には入院施設を持ち救急患者に対応出来る病院は当院以外なく、救急車は全部当院へ直接向かいます(当院にかかりつけかどうかは無関係です)。よって、24時間の当直中に腹腔内出血でショックとなった方、急性胆管炎の方、肺炎の方、高血糖性昏睡の方の計4人が入院となり、その間に小児も含め30人前後の外来患者さんの診療ありという日々です。それなりに忙しい日々ですが、自分の診療レベルを高めるには非常によい病院です。

オフタイムは自然にあふれた(田舎です)島であり、特に夏は沖縄に行ってみたいとはあまり思わなくなりました。食についても地元で飼育されている五島牛、冬のアラ、カラスミは絶品です。救急も含めいろいろな事を学びたい方におすすめの職場と考えます。

資格

  • 日本内科学会(認定医)
  • 日本循環器学会(専門医)
対馬病院 小児科・総合 春日亀 千寿

島の子ども達とともに私自身も成長してゆきたい

対馬病院 小児科・総合 春日亀 千寿

対馬島内の小児科は、当院の他には車で2時間弱も離れたところに位置する上対馬病院しかありません。必然的に一人の子どもを何度も診る機会があり、疾患の初期からの経過、治療介入のタイミング、回復の経過を実際の現場で学ぶことができます。自分自身の行った医療が必ずフィードバックされてくるため、反省することも多い分、得るものも多く、一つ一つが貴重な経験となっています。一般外来だけでなく、入院管理から退院後フォロー、ハイリスク分娩の立ち合い、新生児診察、予防接種、乳児健診、学校健診など小児医療に関して幅広く携わらせて頂いています。そういった中で子ども達が成長してゆく姿をみることができ、その成長に感激する日々です。

対馬で暮らすのは今回の勤務が初めてですが、この土地で出会った子ども達の成長を追いかけながら私自身も日々成長してゆきたいと思います。

長崎県島原病院 院長 木下 明敏

私が呼吸器内科医になったわけ

長崎県島原病院 院長 木下 明敏

私は生まれも育ちも長崎市で、長崎の方言でいう「じげもん」です。昭和53年に地元の高校を卒業後、長崎大学医学部へ進学し、昭和59年当時は日本一のマンモス医局だった長崎大学第2内科へ入局を決めました。最初に研修で回ったのが呼吸器病棟でした。私の初仕事は、最初に(まさに医者になって初めての)受け持った肺小細胞癌の患者さんの退院後の近医に宛てた連絡状を書くことでした。当時の化学療法はシスプラチンが登場したばかりで、5-HT3拮抗薬などもなく、今以上にきつい治療でした。2年間の研修医期間でも多くの肺癌患者さんが記憶に残っています。

当時の第2内科の肺癌グループは2人のスタッフだったにもかかわらず、診療・教育・研究に対する真摯かつ積極的な姿勢が研修医から見て魅力的でした。2年間の研修で肺癌学に興味をもち、研修終了時に肺癌グループに入り、呼吸器内科医を目指すことになりました。今は肺癌学をライフワークに呼吸器内科医として勤務しています。下記のように、呼吸器疾患や「がん」に関する学会の指導医・教育医として後進の指導にあたっていますが、まずは自分自身が更に研鑽を積んでいくことが大切と考えています。呼吸器疾患は多彩であり、分からないことも多いからこその面白さもあります。呼吸器学は、まさに一生かけて学んでいくに十分に価する学問です。まだまだ道半ばですが、ともに歩んでくれる同志が増えんことを期待しています。

資格

  • 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
  • 日本呼吸器学会専門医・指導医 日本呼吸器内視鏡学会専門医・指導医
  • 日本癌治療学会臨床試験登録医 日本緩和医療学会指導医
  • 日本内科学会認定医・指導医 日本がん治療認定医機構暫定教育医・がん治療認定医
  • ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター 臨床研修指導医・研修プログラム責任者
  • 日本サイコオンコロジー学会認定コミュニケーション技術研修会ファシリテーター
  • 「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」推薦指導者
  • 緩和ケアの基本教育に関する指導者
長崎県島原病院 内科部長 山西 幹夫

私の一日

長崎県島原病院 内科部長 山西 幹夫

朝7:45頃、病棟に出現。電子カルテをチェックしてから、朝食中の患者さんの迷惑かえりみず、朝の回診を。研修医が居るときは、ひきつれて、研修医への質問攻めも。朝の回診は意外と患者さんの食欲状況もわかり、役立っている。その後9時までにその日の急ぎのオーダーを入力し、いそいそと外来または内視鏡検査へ。外来・内視鏡が終わると、やや遅めの朝食。通常、院内売店の350~400円弁当か、麺類を。たまにリッチに600円の日替わり定食で腹を満たし、再び病棟へ顔出し。看護師からオーダー漏れの指摘を受けながら、指示出しを。その他所用を済ませて、再び内視鏡室(大腸内視鏡検査)へ。内視鏡担当日以外は、急患対応やX線透視検査、入院患者対応など。これにカンファレンスや各種委員会などの会議が入ったりする。意外とハードスケジュールで忙しい・・・と思っている。

基本的にじっとしていられない性格のせいか、あるいはただ単に勉強嫌いなだけかもしれないが、医局の机について、ゆっくり調べ物したりなんて時間はあまりない。たまに暇な時間が出来ることもあるが、そんな時は用もないのに用を作って、他の部署へ視察へGO。コミュニケーションの確保を。迷惑かもしれないが受け入れはGOOD・・・と思っている。居心地のいい職場である。午後のルーチンワークが終わると、みたび病棟へ。夕方の病棟が一番人口密度が高く、電子カルテの奪い合いとなる。気持ち良く、どうぞと席を譲ってくれる看護師さんに感謝しながら、画面に向かって仕事を。そしてその日の締めの回診へ。帰宅は夜7時~8時頃。単身赴任中につき、夕食の確保が最大の悩みであるが、島原の美味を堪能しながら、ささやかな晩酌が楽しみの一つでもある。

決してこれが当院の医師の標準的な姿というわけではありません。むしろまれな方かもしれませんが、こんな生活を繰り返すこと7年目になりました。それなりに遣り甲斐も感じながら、また、島原の自然の中で仕事をするのも良いのかなとも思っています。たまには温泉でゆったりとくつろいで、骨休めもできます。島原いいとこ、一度はおいで♪。

資格

  • 日本内科学会認定医 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医・研修プログラム責任者
対馬病院 診療部長 俵 正幸

自然と歴史とやり甲斐と

対馬病院 診療部長 俵 正幸

蜂刺症、クラゲ刺症、釣針刺症、ノコギリ切創など多様なプライマリーケアからガン終末期の症例まで、患者さんや御家族ともに日夜奮闘しています。常勤の外科、整形外科による手術や外傷診療に加え、他の専門科の定期的な診療応援、緊急時のヘリ搬送など長崎・福岡の基幹病院によるバックアップは非常に心強いです。週末はバイクで動いて山川海やあちこちの古跡を楽しんでいます。研修医の先生達はよくカヤックに挑戦し、海からみた対馬の景色に感動している様子です。蜂や蛇(地元では“ムシ”と呼ぶのでややこしい)や釣針に気をつけながらの生活です。

上五島病院 医師 伊藤 隆伸

充実した日々を送っています

上五島病院 医師 伊藤 隆伸

外科研修3ヶ月目の伊藤です。手術に麻酔、他の様々な基本手技などを行うだけではなく、ターミナルの患者さまのcare、療養病床の患者さまとの環境調整や退院調整などさまざまなことを上級医の先生方と行ってきました。いろいろと学び、考え、そして悩み、日々医師として必要なものが自分の中で形成されるのを感じています。忙しいですが、非常に充実した日々を送っています。